
魚礁の開発・改良などにかかる取組
魚礁(2M・4M角型魚礁)のさらなる効果発揮及び増殖・藻場造成機能を併せ持つ魚礁の開発・改良に取り組んでいます。主な取組は、下記の各項目(「2m角型魚礁による藻場礁の開発」 以下) の取組に記載のとおりです。
また、気候変動の影響に伴う将来の波浪の強大化等への対応が必要として、「漁港・漁場の施設の設計参考図書(通称:黒本)」が令和5年に改訂されたことに対し、R6年度に水産研究・教育機構 水産技術研究所に水槽模型実験(単体及び乱積み)を委託して実施(当協会の賛助会員等も参画)しました。
会員及び漁協等との連携強化
会員との意見・情報交換などを通じ会員の負託に応えるとともに、漁協等からの聞取り・意見交換などを通じて当協会の基本方針である「浜の声を漁場整備に活かす!」に積極的に取り組んでいます。
〇 正会員との地区別意見交換会の開催 (実施及び実績・予定の概要は以下のとおり)
・R2年度から各地区で実施(R5年度は実施していない)。年度毎の実施地区は下記のとおり。
〈R2年度〉佐世保・北松地区、対馬地区 〈R3年度〉壱岐地区 〈R4年度〉五島地区
〈R6年度〉県南地区、対馬地区(県実務レベルとの意見交換含む)
〈R7年度〉壱岐地区(県実務レベルとの意見交換含む) と佐世保・北松地区で予定
〇 賛助会員との意見交換 (同上)
・R3年度からR4年度までは、オンライン方式で年1回開催。
・R5年度からは対面方式(県実務レベルとの意見交換含む)で年1回開催。R7年度は9月30日に開催
〇 漁協等への訪問と聞取り・意見交換 (同上)
・R3年度から毎年実施(水産庁への要望前の5~6月主体)
・R4年度からは、主要漁協(組合長・参事など)からの聞取りを主体に実施
・R5年度からは、市町(水産課、離島主体)からの聞取りも追加して実施
〈R3年度〉25漁協(内面談6) 〈R4年度〉34漁協(内面談22) 〈R5年度〉34漁協(内面談33)と2市
〈R6年度〉33漁協(内面談30)とと4市 〈R7年度〉33漁協(内面談30)と3市1町
関係機関への要望活動及び長崎県水産部との意見交換
当協会及び当NPO法人の目的(会員への負託含む)達成及び各種の活動・取組の円滑かつ効果的な推進のため、国、県、自民党長崎県支部連合会などに毎年1回要望及び意見交換を行うとともに、漁場整備を所管する長崎県水産部漁港漁場課と主に技術的なことについて意見交換会を行っています。
〇 要望先:水産庁漁港漁場整備部、長崎県水産部、自由民主党長崎県支部連合会
〇 意見交換:長崎県水産部漁港漁場課と主に技術的なことに関し意見交換(県への要望と併せて実施)
※ 直近の要望と意見交換の実績は、「活動実績」に記載しています。
漁場整備事業にかかる技術研修会の開催
漁場整備に係る様々な施策及び関連する技術の研修及び交流を通じて、参加者の技術の研鑽や向上を目的とし、毎年、技術研修会を開催しています。この研修を通じて、関係者の漁場整備工事技術の向上を図り、水産資源や漁場生産の維持・増大を目指す漁場整備事業の推進に貢献してまいります。
H30年度までは、長崎市と離島などにおいて年2回程度開催していましたが、R1年度からは、年1回長崎市で開催しています。なお、新型コロナ対策及び離島地区の方が参加しやすいよう、R3年度からはオンライン併用方式で開催しています。また当研修会はCPDS(継続学習制度)の対象としています。
※ 直近の研修会の開催概要は、「活動実績」に記載しています。
藻場回復(磯焼け対策、藻場造成)にかかる取り組み
磯焼け状態になっている場所が多い本県海域の藻場回復のため、各種事業・活動に取り組んでいます
〇 県公募事業(藻場回復新技術導入実践事業平成27~28整備)の検証・改善
・整備後、毎年度潜水調査の実施及び必要な改善を行っています
〇 本県の藻場の現地確認の実施及び関連情報の収集並びに藻場回復にかかる関係機関・団体との意見・情報交換会の開催
・藻場の現地確認については、R4年から、主に県南地区(ほぼ全域)・県北地区(主要地区)において、春季及び秋季において、潮間帯の藻場の状況等について確認しています。確認の概要については、「活動実績」に記載しています
・上記の調査結果等を踏まえ、藻場回復にかかる関係機関・団体(県水産部・水試・水産土木建設技術センター長崎支所、専門家)との意見交換会を、令和4年から年2回開催しています(それまでは藻場回復WG会議として開催)
〇 全国会議への出席等
・磯焼け対策全国協議会など関係の会議に出席(オンライン参加含む)し、本県の藻場回復のための参考としています
2m角型魚礁による藻場礁の開発(特許出願)
平成26年度の県の公募事業「藻場回復新技術導入実践事業」に対して、2m角型魚礁を活用した藻場礁を開発して応募しました。
その結果、平成26年12月に県に採択されるとともに、平成27年度「国のパイロット事業」として採用されることになりました。
その結果、平成26年12月に県に採択されるとともに、平成27年度「国のパイロット事業」として採用されることになりました。
本藻場礁は、自然に近い藻場を広範囲に造成することが可能であり、平成27年2月16日に特許出願しました
2m角型魚礁:4個×4個の例
2m角型魚礁:3個×3個の例
技術開発
2m角型魚礁改良型

2m角型魚礁改良型
2m角型魚礁改良型沈設状況
木材を活用した増殖礁実証事業
平成22年度~平成26年度まで、対馬地域で産出される木材を活用した増殖礁を開発し、実証事業を実施しました。(水産庁補助事業)
平成26年度に行った一般社団法人水産土木建設技術センター長崎支所による効果調査、総合評価の結果、当木材礁に多くの魚類の蝟集が確認されたうえ、早期に餌料性動物の発生効果があるなど、魚礁としての有効性が認められました。

4m角型魚礁に木材を活用した増殖礁
木材を活用した増殖礁の沈設状況
2m角型・4m角型魚礁の乱積み魚礁の漁場造成
2m角型魚礁及び4m角型魚礁の模型による乱積み実験を行い、魚礁の形状、容積、高さ等の算定を行いました。
また、構造計算を行い、2m・4m角型魚礁乱積み方式の漁場造成が可能であることを確認いたしました。(実験結果を平成24年7月に県へ提出)
その後、「2m角型魚礁乱積み」が県営事業として採択されました。
本事業について、一般社団法人水産土木建設技術センター長崎支所による効果調査の結果、「2m角型魚礁乱積み」が魚礁としての集魚機能が高い水準で良好に発揮されていることが確認されました。
2m角型魚礁の乱積み(約300個)


4m角型魚礁の乱積み(約80個)





